⏱ 先に結論

  • 周りの音を、別の音で覆い隠すための音です
  • よく使われるのは3つ ── ホワイト・ピンク・ブラウン
    • ホワイト =「サーッ」(テレビの砂嵐)
    • ピンク =「ザーッ」(雨・木の葉のざわめき)
    • ブラウン =「ゴーッ」(滝・強い風・飛行機の中)
  • 違いは、高い音がどれだけ入っているかです
    • 多い順に ホワイト → ピンク → ブラウン
  • 人の話し声が気になるなら ピンク
    • 言葉を潰しやすいためです
  • 音そのものが刺激でつらいなら ブラウン
    • 高い音がなく、穏やかに聞こえます
  • 音量は、会話が少し聞き取りにくくなる程度で足ります
  • ❓ 「流すと眠れるようになる」という効果は、はっきりしていません
  • 🚨 急に耳鳴りが出た・片方の耳だけ聞こえにくいときは、受診してください
  • こんな方に向けた記事です
    • 周りの音が気になって、眠れない・集中できない方
    • ホワイトノイズを勧められたが、どれを選べばいいか分からない方
    • カフェや職場の話し声が気になる方
  • この記事を読むと分かること
    • 3つの違いと選び方
    • 効果について、分かっていること・いないこと
    • 受診を考えたほうがよいとき

ホワイト・ピンク・ブラウンの違い

  • ホワイトノイズ =「サーッ」
    • すべての高さの音が、同じ強さで入っています
    • テレビの砂嵐に近い音です
    • ⚠️ 高い音が目立つので、長く聞くと耳が疲れやすいです
  • ピンクノイズ =「ザーッ」
    • 低い音のほうが強く、高い音は少し弱めです
    • 雨の音・木の葉のざわめきに近い音です
    • 自然の音に近い聞こえ方です
  • ブラウンノイズ =「ゴーッ」
    • さらに低い音に寄っています
    • 滝・強い風・飛行機の中に近い音です
    • 高い音がほとんどないので、耳が疲れにくいです

話し声を消したいとき

  • 選ぶのは ピンク です
  • 人の声には、2つの成分があります
    • 声の高さそのもの=低いほう
      • 男性はおおよそ85〜180Hz/女性はおおよそ165〜255Hz
    • 何を言っているか分かる度合いを決めるのは、子音の成分=高いほう
      • おおよそ1,000〜4,000Hz
  • ⚠️ ブラウンノイズでは、言葉が聞き取れてしまいます
    • 低い音が中心なので、声の”太さ”は消せます
    • 高いほうの子音が残るため、何を言っているかは分かります
  • ピンクノイズには中くらいの高さの音が入っているので、子音まで覆えます
  • オフィス向けの機器では、声の高さに合わせて作った音が使われています
    • 一般向けの音楽配信サービスには、その名前では出てきません

探すときの名前

  • ホワイトノイズ → White Noise
  • ピンクノイズ → Pink Noise
    • 近いもの=Rain(雨)
  • ブラウンノイズ → Brown Noise / Brownian Noise
    • 近いもの=Waterfall(滝)・Fan Noise(扇風機)・Airplane Cabin(機内)
  • 🚫 Cafe Ambience などの「カフェの環境音」は選ばないでください
    • 話し声が入っているため、話し声を消したいときには逆効果です

効果について、分かっていること・いないこと

  • ❓ 「音を流すと眠れるようになる」という効果は、はっきりしていません
    • 38の研究をまとめた検討(2020年)では、根拠は非常に弱いと結論されています
    • 研究の質を評価する国際的な基準でも、いちばん低い評価でした
    • 「眠りがよくなった」という報告と、「かえって妨げられた」という報告の両方があります
  • ⚠️ 音が大きすぎると、深い眠りの割合が減る可能性が指摘されています
    • 大きくすればよい、というものではありません
  • 一方で、「うるさい音が気にならなくなる」という使い方は、原理としては説明がつきます
    • もとの音を、別の音で覆い隠しているためです
  • ∴ できることは「気になる音を紛らわせる」ことで、「よく眠れるようになる」効果とは別のものです

使うときに気をつけること

  • 音量は、会話が少し聞き取りにくくなる程度で足ります
  • ⚠️ イヤホンで大きな音を長時間聞くと、聴力に影響することがあります
    • スピーカーで流せるなら、そのほうが安全です
  • ⚠️ お子さんのそばで使うときは、音量と距離に注意してください
  • 合わないと感じたときは、続けなくても失うものはありません
    • 効果がはっきりしていないためです

受診を考えたほうがよいとき

  • 🚨 急に耳鳴りが出た・片方の耳だけ聞こえにくい
    • 早く受診したほうがよい病気があります
  • 🚨 音が急に、痛いほどつらくなった
  • 音が気になって眠れない状態が、数週間以上続いている
  • 集中できない状態が続き、生活に支障が出ている
    • 睡眠・気分・体の病気が背景にあることがあります

次に読むもの

最終確認 2026年8月29日 | この記事は一般的な情報です(ご利用にあたって)